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ソフトマター研究会の設立についてAbout

 ソフトマターとは、高分子、液晶、両親媒性分子、コロイド、エマルション、生体物質、ガラス、粉流体などの物質群に対する総称です。これらの物質に共通する性質は文字通り柔らかいことで、基礎研究および応用研究の両面から大きな注目を集めています。また、新しい物質科学としてのソフトマター研究は、物理、化学、生物、工学などにまたがる学際領域研究として位置付けられます。さらに、ソフトマターの応用への展開には目を見張るものがあり、電子産業、情報技術産業、食品や化粧品産業など多岐にわたっています。21世紀の科学技術において、ソフトマターが重要な役割を担っていることは間違いありません。
 ソフトマターの研究は学際的であるため、様々な分野の研究者が同じ土俵の上で議論したり、情報交換したり、協力したりすることが大切です。伝統的な学問の垣根を越えて人的な交流を広げることによって、新しい研究分野が開拓されると考えられます。また、大学の研究者と企業の研究者の交流も積極的に進めていく必要があります。このようにして築き上げられる広範で自由なネットワークの存在は、日本におけるソフトマター研究の存在感を世界に対して示すことにもつながります。
 以上のことから、我々は「ソフトマター研究会」を発足させることにしました。この研究会は、ソフトマターを研究されている方であれば、どなたでも参加することができます。主な活動内容は以下の二つを予定しています。

  • ホームページの運営
  • 年1回の研究会の開催

 なお、基本的に予算的な基盤を持たない組織ですので、研究会の参加発表につきましては費用が発生する予定です。
 ここでは「ソフトマター研究会」への参加を広く全国的に募ります。 研究会のメンバーになっていただける方は、 登録フォームよりご連絡ください。登録された方は同時にメーリングリストにも加入していただきます。今後の予定や情報等はメーリングリストを通じてお知らせいたします。是非ともソフトマター研究会の活動に興味を持っていただき、積極的に参加していただけることをお願いいたします。

2011年5月10日

発起人代表:(所属は当時)
好村滋行(首都大学東京・大学院理工学研究科)
川勝年洋(東北大学・大学院理学研究科)
今井正幸(東北大学・大学院理学研究科物理学専攻)
山本 潤(京都大学・大学院理学研究科)